妊活中の果物の取り方|横浜市不妊治療の鍼灸

「果物は身体に良い」というイメージがあると思います。健康のために、毎日必ず果物を食べるように習慣づけているという人も、きっと居ることでしょう。たしかに、果物にはビタミンCやミネラルなど、身体に良い影響を与える栄養素がたくさん含まれています。しかしその一方で、果物に含まれる栄養素のほとんどが「炭水化物」であることをご存知でしょうか?身体に良いからといって果物を食べ過ぎると、肥満や糖尿病を誘発する危険があるので注意が必要です。ここでは、果物の上手な摂り方や、食べ過ぎに注意したほうがよい理由を紹介します。
食べ過ぎるとどうなるの?
果物に含まれる栄養素は、ほとんどが炭水化物です。果物に含まれているのは、炭水化物の中でも食べるとすぐに吸収されやすい果糖なので、過剰に摂取すると、肝臓でブドウ糖に変換されて血糖値が急上昇します。
血糖値が上がることで、血液はドロドロ傾向になりますので、妊活・不妊治療中の方はドロドロ厳禁です。子宮や卵巣に血液を送らないといけません。
ビタミンCを摂りたいと思って果物をたくさん食べても、ビタミンCは余剰分を体内に蓄えることができないので、尿と一緒に排出されてしまいます。
果物には、抗酸化作用のあるβ‐カロテンや抗ガン作用のあるタンニンを含む柿、カリウムや食物繊維を豊富に持つバナナ、美肌効果のビタミンC豊富なイチゴ、ポリフェノール豊富なブドウなど、優れた栄養を持つものがたくさんありますが、これらの栄養は野菜からも摂れます。くれぐれも果物の大量摂取は控えましょう。
結構カロリーが高い・・
厚生労働省と農林水産省が共同で推奨する「1日200gの果物を食べよう」という発信がありますが、200gの果物をカロリーに換算すると、次のようになります。
・バナナ 172kcal・さくらんぼ 132kcal・りんご 114kcal・パイナップル 102kcal ・いちご68kcal
・キウイフルーツ 106kcal・温州みかん90kcal・なし86kcal・もも80kcal・すいか 74kcal
いかがでしょうか?こうして見ると、たしかにスナック菓子やケーキなどを食べるよりはヘルシーですが、なかなかのカロリーを摂取することになりますね。
これだけの量を食べるとなると、リンゴの場合は丸1個、バナナ2本、ぶどう1房など、少し多い印象があります。
だからといって「果物って太る!怖い!食べるのを止めよう!」と思ってしまうのは早合点なので、ちょっと待ってくださいね。
果物には、ビタミンCやカリウムをはじめ、ペクチン、セルロース(食物繊維)、アントシアニン、カロテン、たんぱく質分解酵素といった健康と美容にたいへん役立つ働きをする優秀な栄養素を含むものが多いという側面があります。
また、アボガドのように脂質やビタミンE・B2が豊富なものもあるので、肉を食べた時のような疲労回復・滋養強壮効果を得られる場合もあるなど、果物を食べることで得られる大きなメリットがたくさんあるのです。
要するに量です。少しずつ食べればメリットがある
要は、たくさん食べ過ぎなければいいのです。適量を摂り入れて、果物の良いところを活かしましょう。
その際、参考になるのが、「糖尿病の食事療法」です。「えっ?さすがに糖尿病とは縁がないよ?」と、驚かないで。
糖尿病の患者さんのための食事メニューは、「栄養バランスが取れた健康食」です。健常者が食べても身体に良いので、太りたくない方、肥満予防、メタボ改善を考える方には最適です。
この食事療法における果物の摂取量は、「1日1単位=80kcal」と定められています。<果物80kcalの例>
・温州みかん 中サイズ2個・りんご 中サイズ 半分・もも 大サイズ 1個
・なし 中サイズ 半分・バナナ 中サイズ1本・かき 中サイズ1個・ぶどう(巨峰)10~15粒
まとめ
妊活・不妊治療において、食生活を意識するのは、とても大切です。妊娠・出産までの時間を近づけることもできます。
野菜と果物は体に良い!という定説がありますが、100歩譲っても果物は体に良いか?と質問をされると、YES!とは言えません。
血糖値の上昇に関しては、影響力が大なので、常用の摂取がくせになってしまうことも考えられます。
特に食後のデザートとして食べるのは、締めのラーメンと同じです。できれば間食や運動をする前などに食べることを勧めます。
注意していただきたいのは、果物ではお腹を満たすことはできません。つまり食べてもすぐにお腹が空きます。
結果大量に摂取してしまう方が多く見受けられますので注意です。何事もバランス良く栄養素を摂るためには、いろいろな種類の食材から摂ることが大切です。
果物も、「りんごだけ半分食べる」よりも「りんごとなしを4分の1ずつ食べる」という風に、少しでもたくさんの食材を摂るようにするほうがおすすめです。
家族で分け合ったりしながら少量ずつ、数種類食べるようにしましょう。
「健康のためには、果物の食べ過ぎはNG」とはいえ、果物が好きで、食べたいのに我慢するのはストレスになってしまい、かえって身体によくありません。
ケーキやお菓子を食べるぐらいなら、時には好きなだけ果物を食べてください。
果物の香りや瑞々しさには癒やし効果があります。たまには果物の癒やし効果を満喫して、明日からまた、健康のため栄養バランスの取れた食生活を心がけるようにしましょう。

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