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妊活中のタンパク質食品おすすめ15選|摂取量と食べ方を専門解説

「妊活中にタンパク質が大事って聞いたけど、どの食品をどれくらい食べればいいの?」——そんな疑問を抱えている方は、決して少なくありません。妊活とタンパク質食品の関係は、近年の研究で注目度が高まっているテーマです。

クリニックで食事指導を受けたけれど具体的なメニューがわからない、毎日の献立にどう取り入れればいいか迷っている……。多くの方がそう感じています。実際、タンパク質は卵子や精子の材料となるだけでなく、ホルモンバランスの維持や子宮内膜の発育にも深く関わる重要な栄養素です。

この記事では、妊活中に摂りたいタンパク質食品の具体的なおすすめ15選から、1日の必要量・効果的な食べ方・注意点まで、医学的なエビデンスに基づいてわかりやすく解説します。読み終わるころには、今日からすぐに実践できる食事プランが見つかるはずです。

📌 この記事の監修・執筆方針

本記事は、日本生殖医学会・日本産科婦人科学会のガイドライン、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」、および国内外の査読済み論文に基づいて執筆しています。ただし、個々の症状や治療方針は異なります。具体的な食事療法については、必ず担当の医師や管理栄養士にご相談ください。

この記事でわかること

  • 妊活中にタンパク質が必要な科学的理由と1日の推奨摂取量
  • 妊活におすすめのタンパク質食品15選(動物性・植物性)
  • 効果的な食べ方・食べ合わせ・タイミングの工夫
  • タンパク質の摂りすぎ・偏りに関する注意点
  • 今日から使える1日の献立例とレシピのヒント

妊活にタンパク質が重要な理由|医学的エビデンスから解説

タンパク質は「妊娠力」の土台となる栄養素

タンパク質は、私たちの体を構成する約10万種類のタンパク質の材料です。筋肉や臓器だけでなく、卵子・精子・ホルモン・酵素といった妊活に直結する要素すべてがタンパク質(アミノ酸)から作られています。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」でも、タンパク質は妊娠を計画している女性にとって特に重要な栄養素として位置づけられています。妊活中にタンパク質食品を意識的に摂ることは、妊娠しやすい体づくりの第一歩と言えるでしょう。

卵子の質とタンパク質の関係

ハーバード大学公衆衛生大学院が約1万8,000人の女性を対象に行った「Nurses’ Health Study II」では、植物性タンパク質の摂取量が多い女性は、排卵障害による不妊リスクが約50%低下したと報告されています(Chavarro JE et al., American Journal of Obstetrics and Gynecology, 2008)。

また、卵子の成熟過程で必要なミトコンドリアのエネルギー産生にも、アミノ酸が不可欠です。良質なタンパク質の摂取は、卵子の質を維持・向上させるうえで重要な役割を果たすと考えられています。

ホルモンバランスと子宮内膜への影響

エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンは、コレステロールを原料として作られますが、その合成過程には多くの酵素(タンパク質)が関わっています。タンパク質が不足すると、ホルモンの産生や分泌にも影響が出る可能性があるのです。

さらに、受精卵が着床する子宮内膜は、血流とタンパク質によって厚く育まれます。十分なタンパク質摂取は、着床環境の整備という観点からも大切とされています。

男性の妊活にもタンパク質は不可欠

妊活は女性だけの問題ではありません。WHO(世界保健機関)の調査によれば、不妊の原因の約半数に男性因子が関わっているとされています。精子の主成分はタンパク質であり、亜鉛やセレンなどのミネラルとともに、良質なタンパク質を含む食品の摂取が精子の質に影響を与えるという研究報告もあります。パートナーと一緒に食生活を見直すことが、妊活の近道かもしれませんね。

妊活中のタンパク質|1日にどれくらい必要?

厚生労働省が定める推奨量

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、18歳以上の成人女性のタンパク質推奨量は1日50gです。ただし、妊娠初期にはさらに+0g(付加量)、妊娠中期で+5g、後期で+25gが推奨されています。

妊活中は妊娠前の段階ですが、多くの専門家は「妊活中から十分なタンパク質を確保しておくことが望ましい」と提唱しています。体重1kgあたり1.0〜1.2gを目安にするとよいでしょう。体重55kgの方であれば、55〜66g程度になります。

【体重別】妊活中のタンパク質の目安量
体重 タンパク質目安量(1日) 参考:鶏むね肉換算(約100gで22g)
45kg 45〜54g 約200〜250g
50kg 50〜60g 約230〜270g
55kg 55〜66g 約250〜300g
60kg 60〜72g 約270〜330g
65kg 65〜78g 約300〜360g

※上記はあくまで目安です。活動量や体組成、治療内容によって個人差があります。

日本人女性の「タンパク質不足」の実態

令和元年の国民健康・栄養調査(厚生労働省)によると、20〜30代女性のタンパク質の平均摂取量は約60g前後と、推奨量はおおむね満たしているように見えます。しかし、この数値は平均であり、朝食を抜く方やダイエット中の方は大幅に不足しているケースも少なくありません。

「実はタンパク質が足りていなかった」と気づく方は、妊活をきっかけに食事を見直した方のなかでもとても多いのです。まずは、普段の食事を数日間記録してみることをおすすめします。

タンパク質の「質」にも注目しよう——アミノ酸スコア

タンパク質は20種類のアミノ酸から構成されていますが、そのうち9種類は体内で合成できない「必須アミノ酸」です。食品に含まれる必須アミノ酸のバランスを示す指標を「アミノ酸スコア」と呼び、100に近いほど良質なタンパク質とされています。

卵・牛乳・鶏肉・魚・大豆などはアミノ酸スコアが100で、妊活中に積極的に取り入れたい食品です。

妊活におすすめのタンパク質食品15選

ここでは、妊活中にぜひ取り入れていただきたいタンパク質食品を、動物性・植物性に分けて15種類ご紹介します。それぞれの100gあたりのタンパク質量と、妊活に嬉しいプラスαの栄養素も一緒にまとめました。

【動物性】妊活におすすめのタンパク質食品8選

動物性タンパク質食品一覧
食品名 タンパク質量(100gあたり) 妊活に嬉しいプラスαの栄養素
鶏卵(全卵) 12.2g ビタミンD・葉酸・コリン・鉄
鶏むね肉(皮なし) 23.3g ビタミンB6・ナイアシン・低脂肪
鮭(サーモン) 22.3g オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)・ビタミンD・アスタキサンチン
サバ 20.6g オメガ3脂肪酸・ビタミンB12・セレン
牛赤身肉(もも) 21.3g ヘム鉄・亜鉛・ビタミンB12
豚ヒレ肉 22.2g ビタミンB1(糖質代謝に必要)・鉄
しらす干し 23.1g カルシウム・ビタミンD・DHA
ヨーグルト(無糖) 3.6g カルシウム・乳酸菌(腸内環境改善)・ビタミンB2

鶏卵は「完全栄養食」とも呼ばれ、ビタミンC・食物繊維以外のほぼすべての栄養素を含みます。妊活中は1日1〜2個を目安に取り入れると、手軽にタンパク質を補給できます。

鮭やサバには、卵子の質に良い影響を与えるとされるオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)が豊富です。2018年にHuman Reproduction誌に掲載された研究では、オメガ3脂肪酸の摂取が体外受精の成功率と関連する可能性が示唆されています。

牛赤身肉はヘム鉄の宝庫。鉄欠乏性貧血は妊娠力を低下させる一因とされており、妊活中の女性にとって赤身肉は頼れる存在です。ただし、加工肉(ベーコン・ソーセージ等)は添加物や塩分が多いため、控えめにするのがよいでしょう。

【植物性】妊活におすすめのタンパク質食品7選

植物性タンパク質食品一覧
食品名 タンパク質量(100gあたり) 妊活に嬉しいプラスαの栄養素
木綿豆腐 7.0g 大豆イソフラボン・カルシウム・マグネシウム
納豆 16.5g 葉酸・ビタミンK2・ナットウキナーゼ・食物繊維
豆乳(無調整) 3.6g 大豆イソフラボン・鉄・葉酸
枝豆(茹で) 11.7g 葉酸・ビタミンC・食物繊維・鉄
レンズ豆(茹で) 9.0g 葉酸・鉄・食物繊維・低GI
アーモンド 20.3g ビタミンE(抗酸化)・マグネシウム・食物繊維
キヌア(茹で) 4.4g 鉄・マグネシウム・全9種の必須アミノ酸・食物繊維

前述のハーバード大学の研究では、動物性タンパク質の一部を植物性タンパク質に置き換えることで、排卵障害のリスクが低下したと報告されています。特に納豆は、タンパク質に加えて妊活で重要な葉酸を1パック(50g)で約60μg摂取でき、日本人の食卓になじみやすい優秀な食品です。

アーモンドはビタミンEが豊富で、強力な抗酸化作用により卵子の老化を防ぐ働きが期待されています。ただし、カロリーが高いため、1日20〜25粒(約25g)程度を目安にしましょう。

枝豆は意外にもタンパク質の優秀な供給源です。冷凍枝豆を常備しておけば、忙しい日でもさっと茹でて副菜やおやつに活用できますよ。

15食品を使った「1週間ローテーション」の考え方

毎日同じタンパク質食品ばかりでは、栄養バランスが偏ってしまいます。妊活中は以下のようにローテーションで組み合わせてみてください。

  • 月曜:鮭 + 納豆 + ヨーグルト
  • 火曜:鶏むね肉 + 木綿豆腐 + 卵
  • 水曜:サバ + 枝豆 + 豆乳
  • 木曜:牛赤身肉 + レンズ豆スープ + 卵
  • 金曜:豚ヒレ肉 + 納豆 + アーモンド
  • 土曜:しらす干し + 豆腐 + キヌアサラダ
  • 日曜:鮭 + 枝豆 + ヨーグルト + 卵

ポイントは「魚を週に2〜3回以上取り入れること」です。日本産科婦人科学会も、妊娠を望む女性に対して適度な魚の摂取を推奨しています(ただしメチル水銀の多い大型魚には注意が必要です)。

動物性と植物性タンパク質のバランスが大切な理由

動物性・植物性それぞれのメリットとデメリット

動物性 vs 植物性タンパク質の比較
項目 動物性タンパク質 植物性タンパク質
アミノ酸スコア ほぼ100(高品質) 食品によって異なる(大豆は100)
吸収率 高い(約90〜95%) やや低い(約70〜85%)
含まれやすい栄養素 ヘム鉄・ビタミンB12・亜鉛 食物繊維・イソフラボン・抗酸化物質
注意点 飽和脂肪酸・コレステロールの過剰 単独ではアミノ酸が不足する場合あり
妊活での研究結果 赤身肉中心で鉄・亜鉛を補給 置き換えで排卵障害リスク低下の報告

理想的なバランスは「動物性:植物性=1:1」

日本人の食事摂取基準では、動物性・植物性の比率について明確な数値は示されていませんが、多くの管理栄養士が妊活中の方に推奨しているのは「動物性:植物性=1:1」のバランスです。

たとえば1日のタンパク質目標が60gなら、動物性食品から約30g・植物性食品から約30gを摂るイメージです。朝は納豆と卵、昼は鶏肉と豆腐のサラダ、夜は魚と味噌汁——和食の基本的な組み合わせが、実は理想に近いのです。

大豆イソフラボンの摂取量に関する注意点

植物性タンパク質の代表格である大豆製品には、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをする大豆イソフラボンが含まれています。食品安全委員会は、大豆イソフラボン(アグリコン換算)の上限を1日70〜75mgとしています。

通常の食事で摂取する範囲であればまず問題ありませんが、豆乳・納豆・豆腐・イソフラボンサプリを同時に大量摂取する場合は注意が必要です。不安な方は、担当の医師にご相談ください。

妊活中のタンパク質食品|効果的な食べ方とタイミング

朝食でタンパク質を摂ると1日のリズムが整う

妊活中の方に特におすすめしたいのが、朝食でしっかりタンパク質を摂ることです。朝にタンパク質を摂取すると、体内時計のリセットに関わるホルモン分泌が促進されると言われています。

2020年に早稲田大学の研究グループが発表した研究では、朝食のタンパク質摂取が筋合成だけでなく、体内リズムの調整にも寄与することが報告されています。規則正しい生体リズムは、排卵の安定にも良い影響を与えると考えられています。

朝食のタンパク質チェックリスト(目標:15〜20g)

  • ☑ 卵1〜2個(ゆで卵・目玉焼き・スクランブルエッグなど):約6〜12g
  • ☑ 納豆1パック:約8g
  • ☑ ヨーグルト100g:約3.6g
  • ☑ 牛乳コップ1杯(200ml):約6.6g
  • ☑ ツナ缶(1/2缶):約8g

「3食均等」がタンパク質吸収のカギ

タンパク質は一度に大量に摂っても、体が利用できる量には限界があるとされています。2018年のJournal of Nutrition誌の研究では、1食あたり約20〜30gのタンパク質を3食に分けて摂取するのが、筋合成や組織修復において最も効率的であることが示されました。

「夕食だけ肉をたっぷり食べて、朝昼はほとんどタンパク質なし」という食べ方は、妊活の観点からはもったいない食べ方です。以下の配分を意識してみてください。

  1. 朝食:15〜20g(卵 + 納豆 or ヨーグルト)
  2. 昼食:20〜25g(魚 or 鶏肉のメイン + 豆腐の味噌汁)
  3. 夕食:20〜25g(肉 or 魚 + 豆類の副菜)
  4. 間食:5〜10g(ナッツ・ゆで卵・チーズなど)

タンパク質と一緒に摂りたい「相棒」栄養素

タンパク質は単独で摂るよりも、特定の栄養素と組み合わせることで、妊活への効果がさらに高まると言われています。

タンパク質と一緒に摂りたい栄養素
栄養素 期待される働き 多く含む食品
ヘモグロビンの材料、子宮内膜の発育 赤身肉・小松菜・あさり
亜鉛 ホルモン合成、卵子の成熟 牡蠣・牛肉・かぼちゃの種
葉酸 細胞分裂・DNA合成の補酵素 ブロッコリー・ほうれん草・納豆
ビタミンD 着床率の向上、免疫調節 鮭・きくらげ・卵黄
ビタミンE 抗酸化作用、血流改善 アーモンド・アボカド・かぼちゃ
オメガ3脂肪酸 抗炎症作用、卵子の質向上 サバ・いわし・亜麻仁油

たとえば、鮭のムニエル+ほうれん草のソテー+アーモンドのサラダという組み合わせなら、タンパク質・ビタミンD・葉酸・ビタミンEを一度に摂れる「妊活パワーメニュー」になりますよ。

食べ合わせの工夫——ビタミンCで鉄の吸収率アップ

植物性食品(大豆や小松菜など)に含まれる非ヘム鉄は吸収率が低いのが難点ですが、ビタミンCを一緒に摂ると吸収率が約2〜3倍に向上するとされています。豆腐にレモンをかけたり、納豆にパプリカを添えたりする工夫は、妊活中の女性にぜひ取り入れていただきたいテクニックです。

タンパク質の摂りすぎ・偏りに注意|妊活中の落とし穴

タンパク質の過剰摂取がもたらすリスク

「タンパク質が大事なら、とにかくたくさん摂ればいいのでは?」——そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、タンパク質の摂りすぎには注意が必要です。

  • 腎臓への負担:タンパク質の分解で生じる窒素化合物の排泄は腎臓の仕事です。慢性的な過剰摂取は腎機能に負担をかける可能性があります。
  • カルシウムの排泄増加:高タンパク食では尿中へのカルシウム排泄が増加することが報告されています。妊活中の骨の健康を考えるとマイナスです。
  • 腸内環境の悪化:動物性タンパク質の過剰摂取は、腸内の悪玉菌を増やし、腸内環境を乱す可能性があります。

一般的に、体重1kgあたり2.0gを超える長期的な摂取は過剰とされています。体重55kgの方であれば、1日110gを超えないように注意しましょう。

加工肉・揚げ物の頻繁な摂取は避ける

ベーコン・ソーセージ・ハムなどの加工肉は手軽にタンパク質を摂れますが、亜硝酸ナトリウムなどの添加物や高い塩分・飽和脂肪酸が含まれています。世界がん研究基金(WCRF)は加工肉の摂取を控えめにすることを推奨しており、妊活中も同様の注意が必要です。

また、から揚げやとんかつなどの揚げ物は、高温調理でAGEs(終末糖化産物)が生成されやすく、体内の酸化ストレスを高める可能性があります。調理法としては蒸す・茹でる・焼くを中心にすると良いでしょう。

メチル水銀——魚の食べ方で知っておきたいこと

魚は妊活中に積極的に摂りたいタンパク質食品ですが、一部の大型魚にはメチル水銀が蓄積しています。厚生労働省は、妊婦(妊娠を計画している方を含む)に対して以下の目安を示しています。

  • 注意が必要な魚:本マグロ(クロマグロ)、メカジキ、金目鯛など → 週に1回(80g)程度まで
  • 通常どおり食べてよい魚:鮭、サバ、あじ、いわし、さんま、ツナ缶(キハダマグロ・ビンナガマグロ)など

「魚は全部避けたほうがいい」と誤解される方もいますが、これは正しくありません。鮭やサバなどの中小型魚は、メチル水銀のリスクが低く、オメガ3脂肪酸やビタミンDなど妊活に嬉しい栄養素が豊富です。種類を選んで、安心して食卓に取り入れてくださいね。

今日から実践|妊活タンパク質たっぷり1日献立例

献立例A:和食中心プラン(合計タンパク質 約65g)

和食中心の1日献立例
食事 メニュー タンパク質量
朝食 ごはん+焼き鮭1切れ+納豆+小松菜の味噌汁+ゆで卵 約25g
昼食 鶏むね肉のサラダチキン+五穀米おにぎり+豆腐とわかめの味噌汁 約22g
間食 無糖ヨーグルト100g+アーモンド10粒 約8g
夕食 サバの味噌煮+ほうれん草のおひたし+枝豆+ごはん 約22g

献立例B:洋食ミックスプラン(合計タンパク質 約68g)

洋食ミックスの1日献立例
食事 メニュー タンパク質量
朝食 全粒粉トースト+スクランブルエッグ2個+豆乳ラテ 約20g
昼食 レンズ豆とキヌアのスープ+グリルチキンのサンドイッチ 約24g
間食 ゆで卵1個+くるみ5粒 約9g
夕食 鮭のホイル焼き+ブロッコリー+木綿豆腐のサラダ+玄米 約25g

忙しい日の「時短タンパク質」ストック術

仕事や通院で忙しい妊活中、毎食しっかり自炊するのは大変ですよね。多くの方が「わかっていても続けられない」と感じています。そんなときに活用したい時短ストック食品をご紹介します。

  • 冷凍ゆで卵:まとめて茹でて冷蔵保存(4日以内に消費)
  • 冷凍枝豆:解凍するだけでOK。間食にも副菜にも
  • ツナ缶・サバ缶:常温で長期保存可能。サラダやパスタに即活用
  • 冷凍焼き魚:電子レンジで温めるだけ
  • 市販のサラダチキン:コンビニでも購入可能。タンパク質約25g/個
  • 無調整豆乳:飲むだけでタンパク質+イソフラボン
  • カットチーズ:間食に2〜3切れで約5gのタンパク質

完璧を目指す必要はありません。「今日は缶詰と卵でOK」と思える日があっても、しっかりタンパク質は確保できます。気負わず、できることから始めてみてくださいね。

プロテインやサプリメントは妊活に使っていい?

プロテインパウダーの選び方

「食事だけでは足りない」と感じる方のなかには、プロテインパウダーの活用を検討している方もいるでしょう。基本的に、プロテインパウダーは食品(乳製品や大豆など)を原料とした加工食品であり、薬ではありません。

妊活中にプロテインを利用する場合のポイントは以下の通りです。

  1. 人工甘味料が少ないものを選ぶ(スクラロース・アセスルファムK等の大量摂取を避ける)
  2. ホエイプロテイン(乳由来)またはソイプロテイン(大豆由来)が一般的。どちらもアミノ酸スコアは高い
  3. あくまで「食事の補助」として活用し、1日1杯程度にとどめる
  4. 妊娠中・授乳中の使用は製品ごとに注意書きを確認する

ただし、プロテインパウダーには食品に含まれるビタミンやミネラル、食物繊維は少ないため、食事から摂るタンパク質が基本であることは忘れないでください。

サプリメントでタンパク質を補う必要はある?

タンパク質そのものをサプリメントで摂る必要はほとんどありません。一般的な食事で十分に確保できるからです。

ただし、タンパク質の代謝や妊活に関わる葉酸・鉄・亜鉛・ビタミンDなどは、食事だけでは不足しがちな方もいます。日本産科婦人科学会は、妊娠を計画している女性に対して葉酸サプリメント(1日400μg)の摂取を推奨しています。

サプリメントの利用は、必ず医師や管理栄養士に相談してから始めるようにしましょう。自己判断での過剰摂取は、かえって体に悪影響を及ぼす場合があります。

妊活中に避けたほうがよいサプリメント成分

  • ビタミンA(レチノール):過剰摂取で催奇形性のリスク。βカロテンの形で摂るのは問題なし
  • ハーブ系サプリ:セントジョーンズワートなど、ホルモンに影響する可能性のあるものは医師に確認
  • 高用量のイソフラボンサプリ:食事で摂る分には問題ないが、サプリで上乗せすると過剰になる恐れ

まとめ|妊活中のタンパク質食品を味方につけよう

この記事のポイントを振り返りましょう。

  1. タンパク質は卵子・精子・ホルモン・子宮内膜の材料であり、妊活の土台となる栄養素です。1日あたり体重1kgにつき1.0〜1.2gを目安にしましょう。
  2. 動物性と植物性のバランスは「1:1」が理想的。鮭・鶏肉・卵(動物性)と納豆・豆腐・枝豆(植物性)を組み合わせましょう。
  3. 3食均等に15〜25gずつ摂るのが、体が効率よく利用するコツ。特に朝食のタンパク質が重要です。
  4. 鉄・葉酸・ビタミンD・オメガ3脂肪酸と一緒に摂ると、妊活への効果がさらに高まると期待できます。
  5. 加工肉・揚げ物・大型魚の過剰摂取は避ける。蒸す・茹でる・焼く調理法を基本にしましょう。

完璧な食事を毎日続けるのは難しいものです。「今日はちょっと手抜きでもOK」と思いながら、できることをコツコツ積み重ねていくのが、妊活の食事改善を長く続ける秘訣です。何か気になることがあれば、遠慮なく担当の医師や管理栄養士にご相談くださいね。

よくある質問(FAQ)

Q1. 妊活中にタンパク質は1日何グラム摂ればいいですか?

厚生労働省の推奨量は成人女性で1日50gですが、妊活中は体重1kgあたり1.0〜1.2gを目安にすると良いとされています。体重55kgの方であれば55〜66g程度です。3食に分けて均等に摂ることで、体が効率よく利用できます。個人の状態によって適量は異なるため、医師や管理栄養士にご相談ください。

Q2. 妊活中のタンパク質は動物性と植物性どちらがいいですか?

どちらか一方ではなく、動物性と植物性を「1:1」のバランスで摂ることが推奨されています。ハーバード大学の研究では、動物性タンパク質の一部を植物性に置き換えると排卵障害のリスクが低下したと報告されています。卵・魚・鶏肉(動物性)と、納豆・豆腐・枝豆(植物性)を組み合わせるのが理想的です。

Q3. 妊活中にプロテインパウダーを飲んでも大丈夫ですか?

プロテインパウダーは食品由来の加工食品であり、適量であれば基本的に問題ないとされています。ただし、人工甘味料の少ないものを選び、1日1杯程度を目安にしましょう。あくまで食事の補助として活用し、ビタミンやミネラルなどが不足しないよう、食事からのタンパク質摂取を基本としてください。気になる方は医師にご相談を。

Q4. 卵は1日何個まで食べていいですか?

以前は「コレステロールが心配なので1日1個まで」とされていましたが、2020年版の食事摂取基準ではコレステロールの摂取上限は撤廃されています。健康な方であれば1日2〜3個程度は問題ないとする見解が一般的です。ただし、脂質異常症などの持病がある場合は医師の指示に従ってください。

Q5. 大豆イソフラボンの摂りすぎは妊活に悪影響がありますか?

食品安全委員会は、大豆イソフラボン(アグリコン換算)の上限を1日70〜75mgとしています。豆腐1丁(300g)で約60mg、納豆1パック(50g)で約35mg程度です。通常の食事の範囲であれば過剰になることはほとんどありませんが、サプリメントで上乗せすると超える可能性があります。不安な方は医師にご確認ください。

Q6. 妊活中に魚を食べるとき、水銀は心配しなくていいですか?

鮭・サバ・あじ・いわしなどの中小型魚はメチル水銀のリスクが低く、安心して食べられます。注意が必要なのは本マグロ・メカジキ・金目鯛などの大型魚で、これらは週に1回80g程度を目安にしましょう。厚生労働省が妊婦向けに公表している「魚介類の摂食に関する注意事項」を参考にしてください。

Q7. タンパク質を摂るのに最適なタイミングはいつですか?

特定の「ゴールデンタイム」があるわけではありませんが、朝食でしっかりタンパク質を摂ることが重要とされています。研究では、朝のタンパク質摂取が体内時計のリセットに関与することが報告されています。また、一度に大量に摂るより3食均等に分けたほうが吸収効率が高いとされています。

Q8. 妊活中の男性もタンパク質を意識したほうがいいですか?

はい、男性にとってもタンパク質は非常に重要です。精子の主成分はタンパク質であり、亜鉛やセレンとともに精子の質に影響を与えるとされています。WHOの調査では不妊の原因の約半数に男性因子が関係しているとされており、パートナーと一緒に食生活を見直すことが妊活成功への近道と言えるでしょう。

Q9. ベジタリアン・ヴィーガンでも妊活に必要なタンパク質は摂れますか?

植物性食品だけでも必要量のタンパク質を確保することは可能です。大豆製品(豆腐・納豆・豆乳)、レンズ豆、ひよこ豆、キヌア、ナッツ類を組み合わせることで、必須アミノ酸をバランスよく摂取できます。ただし、ビタミンB12・ヘム鉄・亜鉛・ビタミンDなどは不足しやすいため、血液検査で栄養状態を確認しながら、必要に応じてサプリメントの活用を医師と相談することをおすすめします。

Q10. タンパク質を摂りすぎると妊活に悪影響がありますか?

過剰なタンパク質摂取(体重1kgあたり2.0g超の長期摂取)は、腎臓への負担増加やカルシウム排泄の促進、腸内環境の悪化などのリスクがあるとされています。また、動物性タンパク質に偏ると飽和脂肪酸の過剰摂取にもつながります。適量をバランスよく摂ることが大切です。

参考情報

  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
  • 厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査結果」
  • 厚生労働省「これからママになるあなたへ お魚について知っておいてほしいこと」
  • 日本生殖医学会「生殖医療ガイドライン」
  • 日本産科婦人科学会「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」
  • 食品安全委員会「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」
  • Chavarro JE, et al. “Protein intake and ovulatory infertility.” Am J Obstet Gynecol. 2008;198(2):210.e1-7.
  • Moran LJ, et al. “Dietary composition in the treatment of polycystic ovary syndrome.” Human Reproduction Update. 2009;15(4):477-488.
  • Gaskins AJ, et al. “Dietary patterns and outcomes of assisted reproduction.” Am J Obstet Gynecol. 2019;220(6):567.e1-567.e18.

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